「先生っ!先生ー!!」
「ジェノス!!任せたぞ!!!」
異様な熱気と殺気に支配されたその空間で、サイタマとジェノスの声がこだました。
足を踏み入れたその瞬間から、ひしめく宿敵たちに阻まれ、気が付けばジェノスは
師サイタマと引き離されてしまっていた。
(先生ほどの人が後れを取っただと……!?まさか、信じられない)
サイボーグであるジェノスのセンサーが師を感知する。サイタマは初めに居た場所から動いていない。
どうやら彼は戦意喪失してしまったようだ。
というよりも、地の利があるジェノスに任せる方向に気持ちをさっさと切り替えたのだろう。
サイタマが自分にすべてを託してくれたのだ。ならば……。
「俺は負けるわけにはいかない!!」
ジェノスの全身にパワーがみなぎる。きっと前を見据えると、ジェノスは宿敵に立ち向かっていった。
戦いは一瞬で終わった。
宿敵たちは目的を果たすと散り散りに去っていった。波が引くようにその場から熱気と殺気が消えていく。
ジェノスの機械の目は真っ先に師の姿を捕らえた。
「先生……。やりました……」
「ああ……。よくやった、ジェノス」
ジェノスの手にある戦利品を見て、サイタマは満足そうに頷いた。
「今日はすき焼きだな」
「はいっ」
ジェノスは、タイムセール半額シールの貼られた国産牛肉1パックを大事そうにスーパーのかごに入れた。
Blenderで作成したウィスパー。妖怪パッド持ち。
サイト全体のデザイン、テンプレート目移りしちゃうんだよねー。
新しいのにすると、また色合いとかやりなおさなきゃならないし……。一度設定したら、変更した場合でもその変更がそのまま残ってるみたい?